女 幻
耳を疑った
嘘だと信じたかった
「去年のうっとい出来事の80%お前ー」
え?
嘘でしょ?
あんなに笑いあってた
あんなに支え合ってた
ほとんどの時間を過ごして
年末には2人で大きな船出をした
一大決心ができたのは
あなたがいたから
私は混乱した
何が何だかわからなくなってしまった
あなたにとって私は
限りなく「うっとい存在」だったのである
熱いものが頬をつたう
私は一度として
あなたをうっといなんて
感じたことなんてない
ただ
ただただ愛おしくて
魂レベルのかたわれを見つけた
そんな感覚でいたというのに
私は本当に勘違いしていたのだ
それが今日はっきりした
私の幸せは
もろくもはなかない
幻だったんだ
明日からは勘違いを正し
生きていきたい