男 何かが出る瞬間
アドレナリンが出た。
2人きりで恋人として会える事への喜びだ。
普段は通勤、仕事中、休憩、全て同じ空間に居る
休日と家にいる時以外は
同じ時間、同じ空間を共に過ごしている
なので、休みの日よりも仕事の日の方が楽しみに生きている
一般的には変わった人に属するのかもしれない。
しかし普段は同僚として会っているので恋人として会えてないという大きなストレスがある。
それは仕方がない。
既婚者どうしだから。
なので普段は普通を装い過ごしている。
愛情が溢れ出るのを抑えながら周りに2人の関係が一切バレないように同じ時間を過ごしているのだ。
その効果もあって社内では一切僕達の関係を疑う者はいない。
火のないところに煙はたたないということわざがあるが、愛情という名の炎は燃え続けているのに一切煙を出さないようにしているのだ。
しかし、仕事関係なく会える時間がたまにある。
それが、恋人になる瞬間だ。
明日は彼女が遅く帰って良い日なので夜に合流することになっている。
なんて素晴らしい日なんだろう。
今からワクワクして待ち遠しい。
この予定が決まったのは2日前
決まったというか会話の中から読み取ったと言った方が正しいかもしれない
彼女は普段から主婦業と仕事もこなす素晴らしい女性だ。
なので基本的に夜は早く帰らなくてはいけない。
「◯日は接待食事会がある」
何気ない会話からこの言葉を聞いた瞬間に僕の脳からアドレナリンが出る
つまり
接待食事会があるから夜遅く帰る事が可能
↓
接待食事会後に会う事が可能
↓
その時だけは恋人として会える
そうです
僕達は彼女が遅く帰れる日には必ず会います。
終電逃してタクシーで帰ることになろうと
そうまでしても恋人として会える時間は非常に貴重な時間なので優先しています。
ちなみに彼女から普通に予定調整してきたら良いのに、調整してこない理由は
良い女だからだ。
僕を下に見てるから基本的に予定を伝えてきません。
なので僕は何も予定を入れないように
いつでも彼女が接待が入っても良いように
スケジュールはいつも真っ白にしているのです。
必然的に会社の同僚と飲みに行く日は当日急にしか決めなくなりました。
仕事よりも息抜きよりも何よりも彼女を優先しています。
真実の愛だから
不倫ですが
真実の愛だから
そうして恋人として会えた時には
愛し合って愛し合って
何回でも愛し合って
最終的にはアドレナリン以上に
僕と彼女の体液が出ます。