女:憧れは憧れのままで
今日は仕事の都合で
彼と早めに事務所を出て
ゆっくり過ごせた
ゆっくりと言っても
3時間ほどである
40歳も過ぎているのに
彼はスゴイ
そのたった3時間の間で…
私は自分自身が無我夢中である姿は
見られたくない
全神経を集中させ
彼の粘膜の感触
彼の摩擦
没頭したいのだ
いつも言ってる
それなのに彼はすきあらば覗こうとするのだ
鶴の恩返しと一緒だ
のぞいたからにはもう
つうが機を織らないように
私も腰を動かすことはないのである
今日たまたまベッドからはみ出す彼の頭を見て
「スパイダーマン風キス」
を思い出し計画して実行した
映画のシーンとしては
マスクをめくり逆さまのスパイダーマンにキスをする
実践してみると
普通のキスの方がフィット感が完璧で気持ちよいとわかった
憧れは憧れのままで