男 ゾーン突入

ほんまによくわからん

朝喧嘩をした。

話す順番が気に入らなかったのだろうか。

ある事柄を朝一番に話さなかった事でだ。

彼女の浮き沈み、精神的な上下はいつもの事である。

沈みや下と言うと暗くなるイメージだが少し違う。

鬼神の性格になるのです。

僕はこの現象を、【ゾーン】と呼んでいます。

一般的には研ぎ澄まされた集中状態の事なのですが研ぎ澄まされて恐ろしくなるのです。

しかし、本当にいつもしんどくなります。

なんでこんなに気分屋なのだろうか。

人間的な欠陥で涙が出てきそうだ。

何かを殴り壊したくなる。

僕が思春期の中学生だったら家のドアや壁を殴って拳を怪我していたであろう。

もちろん壁には穴があくでしょう。

お昼、機嫌を直してくれてると思い一緒にランチに出た。

いつものイタリアンに決定した。

少し楽しい感じになり和気あいあいとランチへと向かった。

食事中デザートの話になり

僕「プリンとティラミス食べよう」

彼女「うん。食べよう」

僕は店員を呼ぶボタンを押した。

僕「うん。でもなー、お腹いっぱいなるかなー？」

彼女「要らんわ」

僕「え！？」

既に店員を呼ぶボタンを押してる僕は困り果てている。

店員「ご注文は？」

あーどうしよう！困惑した僕はとっさにこう答えた。

僕「ティラミス１つ」

気を使って量を減らして頼んでみた。

彼女「食べへんで」

困る店員

僕「あーすいません大丈夫です」

そうです。

彼女は【ゾーン】に入っていたのです。

じゃあ仕方がない。そう思いました。

これは彼女が悪いとか誰が悪いとかではありません。

【ゾーン】はこういうものと思って接していかなくてはいけないからです。

良性の癌と思ってくれたらしっくりくると思います。

単刀直入にお伝えします。

このあと僕は顔面を2発殴られました。

その後足りなかったのか裏拳でお腹を思いっきり殴られました。

※限りなく実際に近いイメージ図

その後はなんとか和解出来たのか彼女の顔に笑顔が戻りました。

休憩から戻るとSNSを通じてダイレクトメッセージが届いていた。

「やっぱり腹立つ　しばらく関わらんといて」

僕と同じLINEグループは抜けていき

ゾーンのまま自宅へ帰って行きましたとさ。

めでたしくないめでたしくない。