男 伝説の部屋を探し求めて
コロナ対策で彼女と車通勤をしだしてどれくらいたっただろうか。
朝少しでも時間があれば濃厚に愛し合う事にしている。
駐車場付きのところじゃないとダメなので電車の時に濃厚に愛し合う場所とは異なるのだ。
会員カードも作成して無意識に愛し合った結果なんとかそれなりの回数に達した。
かれこれ11回来てるようだ。
それも基本的には朝活です。
今流行りの朝活ですね。
30分も有れば僕たちは濃厚な時間を過ごします。
そんな朝活の中、今まできた中で伝説の部屋があった。
たしかにここのホテルだと思うのだが。。。
しかし、何号室か忘れてしまった。
彼女とはこのことは話してないが彼女自身もわかっていた。
シャワーに入る時、かたくなに脱衣所は覗かせてくれません。
ボディラインを見られるのが嫌で下着を見られる事すら嫌がります。
愛し合う時ですら常に真っ暗を求めるので仕方ないですが。
そんなある日、脱衣所の扉に神が舞い降りました。
※イメージ図
もう少し隙間が小さく角度を変えないと覗けませんが。
たしかにここのホテルなのです。
たしかこの時は馬肉をテイクアウトして来たはずです。
ですが部屋番号を忘れてしまいました。
この日、お互い扉の事は何も言わずに
彼女は扉から離れるように常時僕に呼びかけ
僕はこっそり扉に近づこう近づこうと試み
そんな2人でした。
この、伝説の部屋を求めて僕達はさまよい続けているのです。